日本で活躍する写真家

日本には、独特の世界観をもって興味深い写真作品を発表している写真家がたくさんいます。中にはだいぶ、若い写真家さんも。

本記事では、日本で活躍している日本人写真家さんにフォーカスし、ご紹介していきます。

インベカヲリ★

インベカヲリ★さんは女性の撮影を専門としている女性写真家さんです。肩書きは『写真家

ノンフィクションライター』。インベカヲリ★さんが撮る女性たちの写真は派手ではなく、どちらかというとなんてことない日常的な風景とアイテムの組み合わせなのですが、どこか独特の生々しさがあり、ドキッとさせられることも。決してヌードなど、肌を露出させすぎているわけではなくても匂い立つ色香があります。こうした微妙な色気の表現は、女性写真家ならではなのかもしれません。

野口里佳(のぐち りか)

野口里佳(のぐち りか)さんは、1990年代から活躍している、女性写真家の走り的存在の一人です。1995年にキャノン 写真新世紀、1996年にひとつぼ展という、多くの新人写真家が目標とする二つの賞を受賞しています。

野口里佳さんが取り続けているのは、幻想的な風景たち。セピアがかったどこか懐かしい、独特の色あいで、なんてことのないビーチや山の風景を、まるで異世界の情景のような雰囲気に仕上げています。ずーっとながめていられる、不思議な魅力の作品たちです。

川内倫子(かわうち りんこ)

ご存知の方も多いであろう川内倫子(かわうち りんこ)さんも、90年代のガールズフォトグラファーの走りといえる存在です。2001年には木村伊兵衛賞も受賞しており、国際的な評価も高く、現在では大御所的な女性写真家さんです。

なんとなく「抜けた」感じの空気感あふれる作品が特徴ですが、死生観といった深いテーマにも取り組んでおられます。

エリック

エリックさんは香港出身ですが、日本で活躍する写真家さんです。

香港や中国の風景を撮影し、発表し続けています。なんとなく予定調和的な中華圏国独特の色合いにあえて(?)仕上げた作品が、逆にフレッシュな印象を与えており、持ち味となっています。

伊丹豪

馴染みのある都市風景を、縦位置フォーマットのきりっとしたイメージで切り取ることで知られる伊丹豪さん。2004年には写真新世紀佳作を受賞しており、海外でも活躍しておられます。なんてことのない街の風景を独特の視点でカメラに収めており、その作品はまるで抽象画のようです。