海外で活躍している若手日本人写真家

日本には優れた若手写真家がたくさんいて、国内外で活躍されています。本記事では、海外で活躍されている日本人の若手写真家さんを3名ご紹介します。

小山泰介

小山泰介さんは、1978年生まれ、東京拠点の写真家さんです。生物学や自然環境について学んでおり、その知識をベースとして現代的・実験的なアプローチの写真表現を模索しておられます。

小山さんは、文化庁新進芸術家海外研修制度のもと、2014年〜2016年の2年間ロンドンで、その後アムステルダムで活動された経験があります。2017年に帰国し、2018年より、現代の都市と社会を考察するプロジェクト「TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH」を実施しています。

主な写真集に『VESSEL – XYZXY』(Rrose Editions + taisuke koyamaprojects、2017)、『RAINBOW VARIATIONS』(artbeat publishers+Kodoji Press、2015)、『entropix』(artbeat publishers、2008)があります。

片山真理

片山真理さんは、1987年生まれの群馬県出身の写真家さんです。東京藝術大学出身。先天性の四肢疾患により9歳の時に両足を切断した経験が作品に色濃く影響しています。主な作品は、自宅で撮られたポートレートで構成されています。自身の義足へイラストや手芸を用いた装飾を施したり、身体的要素をモチーフとしています。また、「ハイヒールプロジェクト」として特注の義足用ハイヒールを装着し歌手、モデルとしても活躍しています。

多数の個展を開催し、あいちトリエンナーレ2013、六本木クロッシング2016、ヴェネチア・ビエンナーレ2019国際企画展などさまざまな国内外のグループ展に参加しておられます。

岡原功祐

岡原功祐さんは、1980年生まれの東京都出身の写真家さんです。早稲田大学卒。南ア国立WITS大学大学院中退。写真のテーマとしているのは、「人の居場所」。2009年に世界報道写真財団が世界中の若手写真家から12人を選ぶ Joop Swart Masterclass に、日本人として初選出されるという快挙を成し遂げています。また、Photo District News が選ぶ世界の若手写真家30人にも選ばれており、国際的に実力を認められています。